長いので折りたたみ。
きっかけは最近購入した Ideapad U310 のタッチパッドの使い勝手の悪さから。
U310 のタッチパッドは 1 枚のセンサーパネルを左側に押しこむことで左クリック、右側に押しこむことで右クリックする仕様になっています。
しかし、センサーパネルと一体型であるため、押し込んだ時にセンサーが反応して、クリックする場所のちょっと上をクリックして、画面上のボタンをうまく押せないことがあります。
さらにクリックと右クリックしか想定していないのか、中クリックができない (もちろん、左と右の同時押しもできない)。
ちなみに、Linux では
- テキストを選択し、別のテキスト入力箇所で中クリック → 選択したものをペースト
- Firefox などアプリケーションのタブを中クリック → タブを閉じる
- ウィンドウのタイトルバーで中クリック → ウィンドウを最背面に移す
そこでこれを何とかできないかと、U310 の仕様表を見た所、タッチパッドが複数の指を認識できるマルチタッチ可能だったので、これを利用できないかと思って調べてみました。
どうやら synclient を使えばよさそう。
→「How to configure the touchpad middle click? - Ask Ubuntu」
上記の参考サイト通りに、端末から
$ synclient TapButton3=2を実行すると、タッチパッドを 3 本指でタップすると中クリックとなりました。
ちなみに、「TapButton3」 の他に 「TapButton1」や「TapButton2」がありますが、これはタッチパッドを触れた時のアクションとなります。例えば、TapButton1 は、1 本指でタップした時の挙動、TapButton2 は 2 本指でタップした時の挙動になります。
イコールの後の数字は以下のような意味となります。
- 1: 左ボタン (左クリック)
- 2: 中ボタン (中クリック)
- 3: 右ボタン (右クリック)
- 4: ホイール上
- 5: ホイール下
- 6: サイドボタン (戻る)
- 7: サイドボタン (進む)
さらに、端末に
$ synclient -lと入力することで現在の設定が分かるのですが、その中に「LockedDrags」、「LockedDragTimeout」 というどこかで見慣れたキーワードが…。そう、クリックロックの設定です。
端末から
$ synclient LockedDrags=1 LockedDragTimeout=60000とすると、前の記事でやったややこしい設定をせずともクリックロックが有効になります。この他にも使えそうな設定を書いたサイトがこちら →「タッチパッドの設定を貪欲に詰めていく… synclient: るるる〜るぶんつ」
ただし、synclient は PC を再起動すると設定が消えてしまうため、「自動起動するアプリケーションの設定」などで、起動時に実行しておく必要があります。
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