しかも，記事的には二番煎じだしなぁ．
Emerald というのは，ウィンドウデコレーション(装飾)プログラムのことです．これを使うと，タイトルバーを透明化できたり，閉じるボタンを点滅させたりできます．まぁ，ルックスだけのものなので，人によっては必要ないものですね．
私の場合，こんな感じ．
さて，こんな感じにクールなタイトルバーにできる Emerald ですが，Ubuntu 11.10 の頃から標準リポジトリから外されています．従って，普通にインストールすることができません．
ちなみに，Ubuntu 11.10 は有志の方が PPA を作成してくださっているので，PPA を導入すれば，あとはいつも通りにインストールできます．
→ Install Emerald In Ubuntu 11.10 Oneiric Ocelot Via PPA ~ Web Upd8: Ubuntu / Linux blog
で，肝心の Ubuntu 12.04 における Emerald の導入方法ですが，参考になるのは下記のブログ．
自分が主に参考したのは上の方．ただし，自分の場合，インストールのコマンドに make install ではなく，checkinstall を使っています．checkinstall だと，そのままインストールするのではなく，.deb パッケージを作成して，それをインストールするのでアンインストールが簡単です．
手順は長いので折りたたみ
- 必要なパッケージ導入
$ sudo apt-get install autoconf libtool libwnck1.0-cil-dev libwnck-dev intltool libdecoration0-dev gawk checkinstall compiz compiz-fusion-plugins-extra compizconfig-settings-manager
- Emerald のソースファイルを入手
$ cd /tmp $ wget cgit.compiz.org/fusion/decorators/emerald/snapshot/emerald-0.9.5.tar.gz
- 解凍
$ tar zxvf emerald-0.9.5.tar.gz
- インストール
$ cd emerald-0.9.5/ $ ./autogen.sh && make clean && make distclean && ./configure --prefix=/usr/local && make && sudo checkinstall
checkinstall で質問されるけど，デフォルトや推奨(recommend)にすれば OK．
2012/06/01 追記: 今後リリースされるであろう emerald を意識して，prefix を /usr/local にしたけど，prefix は /usr の方が後々楽かも(ライブラリのパス的に)…．あと，アンインストールするときは dpkg -r emerald で削除できます． - Emerald が正常にインストールされたか確かめるために，実際に実行してみます．
$ emerald --replace
タイトルバーのデザインが変われば成功． - Compizconfig-settings-manager (CCSM)の「エフェクト」(1)の「ウィンドウの装飾」(2)をクリックし，コマンド欄に Emerald をインストールした場所を書きます(3)．
なお，Lubuntu の場合は compiz がデフォルトで有効になっていないので，
- ~/.config/lxsession/Lubuntu/autostart というファイルを作成
$ nano ~/.config/lxsession/Lubuntu/autostart
- 下記内容を書き込む
@/usr/bin/compiz --replace
編集が終わったら，Ctrl + o, Enter, Ctrl + x で上書き保存．
Emerald テーマを変更したい場合は，emerald-theme-manager を起動させ，GNOME-LOOK.ORG/Compiz からダウンロードしたテーマをインポートします．
$ emerald-theme-manager
なお，emerald を導入すると，タイトルバー上でのダブルクリックが shade (ロールアップ; 巻き上げ)になってしまうので，ダブルクリックで最大化したい場合は emerald-theme-manager で変更します．「エメラルドの設定」(1)をクリックし，「タイトルバーをダブルクリックしたときのアクション」(2)を「shade」から「Maximize/Restore」へ．
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