最近の Ubuntu には動画編集ソフトがデフォルトで PiTiVi がインストールされているのですが,どうも 12.04 の PiTiVi は使いにくい.しかも,レンダリングしようとすると「見積もり中」というダイアログが出て先に進まない.調べてみるとバグだそうで….その解決方法は下記の通り.
→ PiTiViのレンダリングが始まらない問題の対処: あまたたび備忘録
まぁ,上の方法で解決はしたもののやっぱり,扱いにくい….タイムライン上の編集の元となる動画や画像のタイムライン(表示時間やタイミング)を変更する度に止まるし,プレビューが画像を表示する所になると止まるしで,作業どころじゃない!
で,他に動画編集ソフトがないかなと思って探してみました.Linux の動画編集ソフトとして昔から知られている Avidemux,そして,今回紹介する OpenShot Video Editor が私の中の候補に上がりました.ちなみに両方共,パッケージ管理マネージャか apt-get でインストール可能です.
Avidemux は,操作がわかりにくく,動画をインポートしようとしてもインポート状態でフリーズ.あれぇ?
一方,OpenShot Video Editor はプレビューもタイムラインへのアイテム配置もヌルヌル動くし,エフェクト(動画効果)やトランジッション(切り替わりアニメーション)がどんなものかが PiTiVi よりわかる(動画編集に詳しい人なら効果の名前だけで想像が付くのだろうけど…).ただ,PiTiVi では,アイテムをグループ化して一緒にタイムライン上を移動できるのだけど,それができなかった.それさえ,できればいいのだけど….
以降はスクリーンセーバの動画を作成した方法なので,折りたたみ.
- まずは素材(アイテム)集め.必要な動画や画像を作成する.
- 動画
- recordMyDesktop (apt-get やパッケージ管理マネージャでインストール)でスクリーンセーバを実行しているところを撮影する.
- recordMyDesktop は ogv (ogg の動画)でしか出力しないようなので,ffmpeg (apt-get やパッケージ管理マネージャでインストール)で変換する.下記コマンドで変換する.
$ ffmpeg -i 撮影した動画.ogv -sameq 出力動画.mp4
- スクリーンセーバの名前を表示する文字列(画像)
- Gimp (apt-get やパッケージ管理マネージャでインストール)で動画と同じサイズ(今回は 1280x1024)の画像を新規作成する.
- レイヤーで背景を不可視にする.
- 文字を入れて,png でエクスポートする.
- OpenShot Video Editor を起動する.
- 素材(アイテム)をファイラーから,(1)左上のプロジェクトファイルという所に,ドラッグ&ドロップする(Unsupported File Type; サポートしていない形式というエラーが出るけど,今回の png,flv,mp4 は問題なかった).
- (1)のアイテムをドラッグ&ドロップで(2)タイムラインに配置する.
- (3)のツールを使って,タイムライン上のアイテムの編集をする.
- 「+」
クリックすると,(2)内のトラックを増やせる(複数の動画を重ね合わせるときに使う). - 「矢印」
アイテムを作成する動画のどこに配置するかをドラッグ&ドロップで決められる. - 「はさみ」
アイテムを分割できる. - 「両矢印」
アイテムの両端をドラッグすることで,表示時間を変更できる(動画の時は最初や最後の不要な部分をカットできる). - 「磁石」
ON でアイテムを綺麗に重ねることができる(OFF にすれば微調整可能). - (4)の黒いところをクリックすると,その時間にジャンプできる.その状態で上のプレビューの再生を押すと,クリックした時間から再生する.
- 動画や画像を重ねあわせて,一方をフェードアウトさせて切り替えたい時は,(1)のところの「トランジッション」をクリックして,そこから切り替えアニメーションを(2)へドラッグ&ドロップ.あとは,(3)のツールを使って,トランジッションを編集する.
- 2〜7を駆使して編集したら,上の赤丸アイコンをクリックする.
- 書き出しウィンドウが出てくるので今回は以下の設定(簡易)で書きだした.
- プロファイル: 全ての形式
- ターゲット: FLV(h.264)
- 映像のプロファイル: DV/DVD NTSC
- 品質: 中
だいたいこんな感じ.
もっと,機能があるので,使いこなせばそれなりに良い作品ができそう….
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