2017/03/30

端末エミュレータは tilix (旧 terminix) がおすすめとか

突然ですが、Linux のディストリビューションをお使いの皆さんは、どんな端末エミュレータをお使いでしょうか?

Ubuntu や Kubuntu などにデフォルトで搭載されている「GNOME 端末」や「Konsole」?
それともミニマムに「xterm」?
どんな状態からでもショートカットキーでドロップダウンで表示できる Quake タイプの「guake」や「tilda」、「yakuake」も捨てがたいですね。
画面を分割して複数の端末を操作するなら「terminator」でしょうか。

これら端末エミュレータは、様々な嗜好や経緯に合わせて、メジャーなものからマイナーなものまで数多く存在しますが、今回はタイトルにもある「tilix (旧 terminix)」を紹介したいと思います。


tilix は Quake タイプのようにドロップダウンで呼び出せて (通常の起動も可能)、terminator のように画面を分割して操作できる端末エミュレータです。

同様の機能は terminator にもあり、これまで terminator を使ってきた私ですが、最近のバージョンの terminator では突然クラッシュすることが頻繁に起こるようになったので、乗り換えてみました (端末エミュレータのクラッシュほど恐ろしいことはない)。
あと、terminator だと、複数端末の同時操作が、すべての端末、タブ内の端末、グループ内の端末と 3 種類あって、操作が面倒なのも乗り換えの原因の一つですが…。

この他にも他の端末エミュレータにない機能としては
  • 画面分割が右クリックメニューや上部のツールバーにあるアイコンから可能
  • ブックマーク機能 (現在のカレントディレクトリやリモートの位置を保存する機能)
  • レイアウト (セッション) 保存機能
  • パスワード保存機能 (あらかじめ保存しておいたパスワードを挿入する機能)
  • タブプレビュー機能 (タブをサイドバーのプレビュー画面で選択できる機能)
  • 高度な貼り付け機能
  • 端末内検索機能 (端末上に表示されている内容を検索する機能)
  • 読み込み専用機能 (端末をロックする機能)
  • 端末内容保存機能 (端末上の文字をテキストファイルに保存する機能)
などなど、かゆいところに手が届く機能がたくさんあります。

導入方法は「Terminix Terminal Emulator Renamed To Tilix, Sees New Bugfix Release ~ Web Upd8: Ubuntu / Linux blog」の「Install Tilix」にある通り、その下のピンク色の四角内の内容を端末に入力することでインストールできます。


インストールすると左上の画像のように、「閉じる」や「最大化」ボタンが自分の選んでいるテーマとマッチしない状態かと思いますが、これは設定で直せます。

左上の四角いアイコンをクリックするとメニューが現れるので、「設定」をクリック。「外観」の「Window style」を「通常」から「Disable CSD」にして tilix を再起動させれば、右上の写真のようにテーマにマッチした状態になります。
この場合、先ほど設定を呼び出した四角いアイコンは消えてしまいますが、端末の左上にある「1:ターミナル」(右上の画像はクリックで拡大できます) をクリックすると、メニューが出てきますので、そこから「プロファイル」→「プロファイルを編集」で設定を呼び出すことができます。

Quake モードで使いたい場合は、「tilix --quake」というコマンドで Quake モードで tilix を起動できます。なので、GNOME などの全体のショートカットの設定で、このコマンドを呼び出せるようにすれば、快適な端末エミュレータライフが送れます。
ちなみにわたしは、F1 を割り当ててます。

また、この情報が必要な人がいるかは分かりませんが、.desktop ファイルは「/usr/share/applications/com.gexperts.Tilix.desktop」となっています。

さらに、Dropbox などで設定ファイルを同期している人のために書いておきますと、tilix の設定ファイルは独自のファイルではなく、あのレジストリのような dconf 上に保存されています。
なので、設定を同期したい場合は、
$ dconf dump /com/gexperts/Tilix/ > /path/to/dropbox/hoge.conf
で Dropbox などに保存して、同期先で
$ dconf load /com/gexperts/Tilix/ < /path/to/dropbox/hoge.conf
を実行することで、擬似的に同期することが可能です (/path/to/dropbox は実際の Dropbox のディレクトリを指定してください)。
このコマンドを tilix-save や tilix-load などとエイリアスを貼っておくと幸せになれるかもしれません。
なお、ユーザディレクトリの「~/.config/dconf」っていうディレクトリに dconf データがありますが、それは同期することはおすすめしません (Dropbox で同期してもユーザ名やら何やらの微妙な違いで使えない上、逆に不安定になる恐れがあるため)。


それでは良い端末ライフを。

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